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so ist es immer【Levi dream】

第4章 intertwined feelings



「……豚共の戯れか?」

お気楽な貴族がとことん嫌いなリヴァイは書類を紙の上に起きちっ、と大きな舌打ちと共に吐き出すように言ったリヴァイにエルヴィンは動かしていた手を止める。

「我々はクロウド公爵家の晩餐会に参加する、表上はジゼルの護衛役だ。その意味が分かるか?」

「無駄な戯れの他に裏があるようだなエルヴィン。てめえは何を考えてる?」

「……ジゼルを襲った男が現れるかもしれない、と私は踏んでいる。まあただの推測に過ぎないがこの晩餐会は奴らにとって絶好のチャンスだろう。あの事件以来、此処の警備をより強固にさせた、晩餐会では我々以外のメンバーは参加しないし、ジゼルを狙わない理由がない。」

先の先、遥か先を見据えているエルヴィンの青い目と視線を合わしたリヴァイは目を細める。

「あのガキの護衛は表向き、一番に警戒するべき敵はこの前の連中だと?」

「ああそうだ。リヴァイ、お前はジゼルから目を離すな。何か起こればその時はお前の判断に任せる。だがお前は調査兵団兵士長という立場、…決して目立つな。」

「……了解した。」

モブリットは次元の違う二人を見て手を止めていた。

晩餐会の裏に隠された可能性に警戒しろというエルヴィンとリヴァイの見えない信頼関係が少しだけ見えたような気がした。それはとても細い糸で繋がっているが、とても強く頑丈なもの。

そんな会話が終わったと同時にドドド、という大きな足音にモブリットは大きな溜め息を吐く。紛れもなくこの足音はうちの上官だ。

「みんなーーーー!!みてみてーー!!!!!想像してた以上に可愛いんだけど。屈強な兵士が集う調査兵団にも天使が登場したよ!!いやぁ、みんなの反応が楽しみだなぁ。特にリヴァイ。ほらほらジゼル!入って入って!!」

バンッ、と空けられた扉から顔を出したハンジは真っ白なティッシュを鼻に詰め込んでいた。
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