so ist es immer【Levi dream】
第4章 intertwined feelings
それらの全てが清々しい朝の光の中にあるいは眩しく、そしてくっきりと映し出されている太陽がジゼルの顔を照らす。ジゼルは眩しいだろうなと思いつつ太陽に顔を向け、わざと眩しい顔を晒す。
いつもなら眠っているであろう朝の光にエルヴィンは清々しく筆を走らせリヴァイは貴族を好かない為不機嫌そうに紅茶を口に含んでいて、ハンジの副官のモブリットは大量の書類を捌きながらソワソワとハンジを見ていた。モブリットに心配されているハンジはというと、
「きゃぁああああああぁぁあああーーー!!!ジゼル!遂にこの日が来た!さ、私のドレスを着てもらうよ。ふふふ、純白のウェディングドレスを……!!これを機に私と結婚しないかい?!ね?いいでしょー?!」
「分隊長!騒ぎすぎです!」
「なんだよモブリットはお堅いなあ、ジゼルのドレス姿が見れるんだよ?今から!今からっ!興奮しない理由がないじゃないか、私なんて昨日から眠れなかったんだ!!」
「……分隊長。」
団長室。晩餐会の為朝早くから集合したメンバーは朝から元気すぎるハンジを眺めて頭を抱える。モブリットは青い顔で頭を抱え固く瞼を瞑って頭を振っていた。
鼻の下を伸ばし目を据わらせたハンジに何を言っても無駄な為、モブリットとジゼル以外はみんな無視してる。ジゼルはといえばリヴァイが淹れてくれた絶品紅茶を飲みながら恍惚した表情を浮かべる。
「モブリット、そろそろ異動を申し出ろ。俺からエルヴィンに言ってやる。」
「うう、リヴァイ兵長。お心遣いありがとうございます。」
「クソ眼鏡の下でまともに働いてるお前はえらく物好きだな。おい奇行種。」
「えぇー?奇行種って私の事?ひっどいなー、リヴァイ。」
「お前以外に誰がいる。さっさとそのガキを連れて着替えにいけ。」
「はーモブリットといいリヴァイといい堅苦しいなあ。ま、いーや。じゃあジゼル着替えに行こっか!」
「あたしに似合うかな……。」
「だーいじょうぶだって!ジゼルは可愛いんだから!」
ソファーに座りながら低い声で呟いたリヴァイは顎でジゼルを指す。ハンジはケラケラと笑いながらジゼルを引っ張っていってしまった。
うるさいハンジが居なくなった途端静かになる団長室にはエルヴィンが筆を動かす音だけが響いていて。リヴァイは晩餐会に参加する者、と書かれた書類を手に取り険しい顔つきで紙切れを睨んでいた。