so ist es immer【Levi dream】
第4章 intertwined feelings
「エルヴィンから晩餐会があると聞いたが俺達は予定通り護衛役だ。お前はいつも通りにしておけ。いいな?」
そういえば、と顔をあげればリヴァイ兵士長の鋭い三白眼があたしを貫いていて。
「……エルヴィン団長からお聞きしました。これまでのあたしの経緯はもう既に広まっていると。エルヴィン団長にも似たようなこと言われましたけど世間知らずな女に言い寄ってくる人なんて居ないですよ。」
「馬鹿かてめえは。お前のように世間知らずだからこそ貴族の豚共は寄ってくる、お前なんざ直ぐにヤられて終わりだ。その為に俺たちが付いてる、なんの害もなければ護衛役なんざ大層なものつかねえよ。」
「そんなものなんですか?うーん、あたしにはさっぱりよく分からないけど、えっと、よろしくお願いします。」
「会場に行けば嫌でもわかる。」
クロウド公爵家の晩餐会は明日になる。場所は王都で開かれるらしい。リヴァイ兵士長の言った事がよく理解出来ないでいたがリヴァイ兵士長は新型立体機動装置を箱に戻すとあたしの頭の上に大きくはないけど暖かな手を置くと不慣れた手つきでわしゃわしゃと撫でる。
護衛役にエルヴィン団長、リヴァイ兵士長、ハンジさんが着いているなら絶対に大丈夫。ピクシスさんが駐屯兵団を護衛役に、と言っていたがそれは丁寧に断っておいた。
ハンジさんがこの前に買ってくれた純白のドレス。似合うよ絶対、と言ってくれたハンジさんを思い出して頬を緩める。
「何がおかしい。」
「ふふ、いえ、明日ハンジさんが見繕ってくれたドレスを着るのが楽しみで。」
「ああ、そういえばこの前もそんな事を言っていたな。そんなにあのクソ眼鏡が好きか?」
「ふふ、はい!」
ハンジが聞けば鼻血でも出して気絶するだろう、と苦笑いを零したリヴァイは至極嬉しそうに笑うジゼルを見下ろし、目を細めた。ジゼルの金髪がキラキラと輝き、それは神秘的で幻想的だった。