so ist es immer【Levi dream】
第4章 intertwined feelings
「ごめんねージゼル。あまりにジゼルが困ってるように見えてさあ。君が悩んでいる事は百も承知だよ。リヴァイの事だろう?」
「……っ、 」
「リヴァイは不器用だから、ほんとに何度も言うけど何度言っても足りないくらいに不器用なんだよ。でもこれだけは言える、決してジゼルの事が嫌いだから、とかそういう理由じゃない。リヴァイはリヴァイなりに、ジゼルの事を考えているつもりだよ。まあそれを本人に伝えないところがリヴァイらしいけど。」
「でも普通……好きな人の首絞めたり、しないですよね……?」
「うー……ん、まあそう………………なのかな?」
明らかに肩を落としたジゼルに思っていたよりも遥かに深刻化しているなあ、と思うハンジはなんと言っていいのかわからなくて言葉を濁しながら頬をかく。リヴァイがちんたらしてるからだ!と頭の中でリヴァイに蹴りを入れたハンジはジゼルの小さな肩に手を置き人差し指を立てた。
「よし!それなら明日リヴァイと仲直りする方法を探し出そう!!」
「……仲直りですか?でも極端に避けられているのに…、」
「だいじょーぶ!私が保証する、だから明日私の研究室に来て!そこで策を練ろう!」
リヴァイがジゼルを嫌うなど有り得ない。だからこそのハンジの自信にジゼルはほぼ強制的に頷かされる。
それを見たハンジは満足そうに笑ってジゼルを部屋まで送り届けた。また明日、と叫んで大袈裟な程に手を振ったハンジにジゼルも笑って手を振り返す。
ハンジの姿が見えなくなるまで手を振り続けたジゼルは部屋に入ると思いきや次の瞬間辺りをキョロキョロと見渡してから忍び足である場所へと向かった。兵士たちが廊下を歩く中ジゼルは目立たないよう顔を伏せながら歩き続け階段を上る。
ジゼルはポケットに入っている鍵を取り出すと扉を控えめに開けた。満月に近い……否、少し欠けている月が金髪を照らす。静かに佇む大きな月はジゼルの行動を見張っているようだった。
ジゼルは静かに部屋の中へと入り金属でてきている箱を触る。ジゼルが丁寧に磨き上げた金属がきらり、と光る。その中から明らかに旧型と形が違う立体機動装置を取ったジゼルは色んな角度から新型立体機動装置を眺めていく。その目はキラキラと輝いていて。まるで人類の微かな光を示しているようだった。