so ist es immer【Levi dream】
第4章 intertwined feelings
夜、あたしが新型立体機動装置と向き合っていてもその作業が終わるまで何も言わずに待っていてくれたリヴァイ兵士長。
優しい目であたしを見下ろし、頭を撫でてくれたリヴァイ兵士長。
1番近くに居てくれた人が今では1番遠いところにいる、そんな感じがした。もうあの日には戻れないのか、という焦りが襲い臆病な自分に嫌気が差した。
エレン達の声がどこか遠のいて聞こえて、頭の中はリヴァイ兵士長でいっぱいだった。ただ、仲直りしたい。
仲直りと言えるかどうかはわからない、まずそもそも喧嘩もしていないけどどうにかあたしとリヴァイ兵士長の間にある壁を崩してしまいたかった。
「なあなあジゼル、お前はどう思う?」
「……え?えと、何の話?」
「ほら!ジャンだよ!」
「ジャン?」
「ジゼルはジャンの事どう思ってる?」
「……?え、っと、好きだよ。ジャンは頼り甲斐があると思う。なんだかお兄ちゃんが居るみたいな…、そんな感じかな。あたしよりジャンの方が歳上みたいだね?」
「え、いや、ジゼル。待て待てそういう訳じゃねえんだ!俺達が聞きたいのは男としてジャンを……、うぶッ。」
坊主頭が特徴的のコニーが会話に加わったことによりさらに盛り上がりを見せたテーブル。
そんな中興奮状態のコニーの顔に手のひらを押し付けたハンジはジゼルの顔を食い入るように見る。突然の上官の登場に敬礼をすることを忘れたエレン達はハンジの行動に驚いたようにして固まる。
「はいはーい、悪いけどそういう野暮な質問はやめてね。ジゼルは今大事な時期だからさぁ。」
「ハンジさん?」
「ジゼルは純粋!純潔!!可愛いジゼルの事放っておけない気持ちはすごぉぉーーーくわかる!だけどリヴァイに削がれたくなかったらジゼルにその手の話はしないこと!いい?わかったかい!?」
「え?リヴァイ兵長ですか?なんでリヴァイ兵長の名前が…、」
「じゃあねー諸君!!はい、ジゼルも行くよ!!疲れたろう?」
「ハ、ハンジさん…、い、痛いです…っ!」
「あはははぁ、じゃあねー。」
ジャンの言葉を押し切ったハンジはジゼルの手首を無理やりつかんで食堂からジゼルを連れ出す、ジゼルの細い手首を離せばジゼルは涙目で、だけど何が何だかわからないというような表情でハンジを見上げ首を傾げた。