so ist es immer【Levi dream】
第4章 intertwined feelings
「ジゼルに言い寄ってる男兵士の名前だよ。特にシュナイダー・リヌはリヴァイとジゼルが一緒に行動することがなくなってからジゼルに良く話しかけているのを見るよ。彼もジゼルに魅了されたひとりなんだろうね。」
「下らねえな。」
「ああ、なんかこう言ってたっけ。ジゼル、リヴァイ兵長とは別れたのか?って。」
「あ?…いつ俺とガキが付き合った。話が飛びすぎだろうが。」
「まあ仕方ないんじゃないかい?だってリヴァイとジゼルっていつも一緒にいたじゃん。貴方の性格上、誰かと行動するって言うのがそもそも珍しかったからね。あの二人は……、って噂する兵士もちらほらみかけたよ。」
「てめえのその人間観察は立派なもんだな。気持ち悪ぃ。」
「まあそんなこと言うなって。結論的に言うと貴方とジゼルが一緒に居ないから今のうちにって考えてる兵士が多いわけ。」
人差し指を上にあげてそう答えたハンジは妙にスッキリとした感覚を覚えながら眉根に皺を寄せてるリヴァイを見た。リヴァイは野菜のスープを口に含み小さく息を吐く。
調査兵団兵士長の女がジゼルだとしたら簡単にジゼルに近付けない。もちろんの事、手を出した後が怖いからだ。きっと一瞬で首を刎ねられるだろう。
だがここ数日リヴァイとジゼルは一緒に行動するどころかお互いを避けてる様にも見え男兵士は勝手にリヴァイとジゼルは別れた、と解釈と言う。人の噂話とは恐ろしいものだ。
そうこうしているうちに次々と訓練終わりの兵士たちが食堂へと入ってくる、リヴァイはすぐ様立ち上がり騒がしくなりつつある食堂を後にした。
そんなリヴァイの威圧的な後ろ姿をジゼルが悲しそうに見詰めていたとは知らずに。
ほんっとどれだけ不器用なんだよアイツは…、と人間観察を趣味とするハンジは頭を抱えて困惑状態のジゼルの元へと駆け寄ったのだった。
わかってる、あの時リヴァイ兵士長があたしに言った言葉は間違いではないってこと。全て頭の中では理解している、だからこそ行動しなければと思うのにリヴァイ兵士長を目の前にすればあの時の光景が蘇り、首元がチクリ、と痛む。
リヴァイ兵士長が怖い、それが素直な感想だった。