so ist es immer【Levi dream】
第4章 intertwined feelings
「大体なぁ、俺がいつ告白しようがどうだっていいだろ?!まずはお互いのことを知ってから、」
「あ、今認めましたね。ジゼル聞きました?ジャンがジゼルをす、」
「ああ!言うな言うな言うなぁあ!!!辞めろサシャ!俺は俺のタイミングで言う!!」
「今のって告白…だよね?」
そんなアルミンの突っ込みですら聞こえてくる始末。
「リヴァイ、…………顔、…………顔怖いよ。」
「……。」
小麦のパンを握り潰してその話に耳を傾けているリヴァイはとてつもなく鋭い眼差しでパンを見下ろしていて。不意にパンが可哀想だなあ、と思ったハンジは笑いを堪えながらそう指摘した。
ジゼルだってもう立派に成人している、その人生のほとんどが地下室だったとしても恋愛の一つや二つ、理解しているだろう。眉を八の字にさせサシャとジャンの言い合いを止めるジゼルを遠目から見たハンジはふぅ、と小さく息を吐いた。
ジゼルに好意を抱く男兵士は多い。ジゼルの持つ美貌と誰にでも平等に優しく接するその性格が男兵士を一瞬で虜にする。
そんな噂を聞いていたハンジ。ジャンは正しくその男兵士の中の一人だろう。いつも上官達と行動を共にしているジゼルには近寄り難いのは当然だ。だから皆ジゼルを目に焼きつけるだけ、なのだがここ数日リヴァイと一緒に行動しなくなってからはよくジゼルが男兵士に話し掛けられている姿を目撃していた。……まあ、リヴァイは知らないだろうけど。
「ええっと、誰だっけ。あの子はジャン・キルシュタインでしょ。後は…、んー、あ、シュナイダー・リヌ!」
「あ?」
なんの事だ、というリヴァイの視線にここは少し意地悪でもしてやろうかと心の中のハンジが真っ赤な舌を出す。