so ist es immer【Levi dream】
第4章 intertwined feelings
「気まずいってもんじゃないよ、あれは。ってゆーかジゼルの方がもうリヴァイを見ないように必死!これはもう、さ、リヴァイには言いたくないけど明らかな拒絶だよね。」
「拒絶?あのジゼルが?本当か、ハンジ。」
「本当だよエルヴィン。まあジゼルの反応も無理はないけどさぁ。実際普通の一般兵でもリヴァイって怖い存在じゃん、そんなリヴァイに睨まれて首締められたら……そりゃトラウマになるって。」
「うむ。私が思っている以上に深刻化しているようだな…。」
「深刻化しすぎてるよ、全く!ジゼルは至って普通。だけど本人の気づかないうちにリヴァイを避けちゃってるんだよねぇ。」
それを聞いたエルヴィンはふぅ、と宙を眺める。視界の端にいるリヴァイも同じく宙を眺めていたが何を考えているのかさっぱり分からなかった。
「リヴァイ、これからもそうしていくつもりか?」
「あ?」
「ジゼルとこのままでいいのか?……お前は気づいていないようだが最近やけに機嫌が悪いと思っていた。原因はジゼルだろう?」
「何故俺があのガキに一喜一憂する必要がある。機嫌が悪いのはそう見えるだけだ。あいつは関係ねえ。エルヴィン、俺に説教垂れる暇があるならその手を動かしたらどうだ。随分と余裕そうじゃねえか。」
「……はあ。いい加減蟠りを解いてくれ。お前とジゼルの中立にたっているハンジが不憫だろう。」
「え?私?やだなぁ、私はぜーんぜん平気だよ。まぁ強いて言うなら、ジゼルがちょこちょこ私の後を追いかけてきてその姿が子うさぎみたいでさぁ、毎日鼻血が止まらなくて貧血気味なんだよ。愛されすぎて困っちゃうよね、ほんとに。ぐふふ。」
体を揺らしながら不気味な笑みを浮かべたハンジにエルヴィンは心配は不要だったか、と苦笑いを零して書類と向き合った。リヴァイも何度かその光景を見た事があった。どうやらこの短期間でジゼルはハンジに相当懐いたらしい。
この兵舎の中でよく目立つジゼルを目にしたその横にはいつも決まってハンジが居たのを思い出した。このままではいけないと1番分かっているのは自分自身だ、と拳を握りしめたリヴァイはソファーから腰を上げると団長室を後にした。