so ist es immer【Levi dream】
第4章 intertwined feelings
「あれ、ジゼル。着替え中だった?手伝ってあげようか?」
「ありがとうございます、だけどもう終わるので大丈夫ですよ。」
ふわり、と微笑んだジゼルの言葉を聞いて至極残念そうに肩を落としたハンジはそっかぁ、と小さく呟いた。ジゼルはお世話になった医療班にお礼を言いハンジと朝食に向かうべく食堂に向かった。ジゼルの首元に貼られた湿布は痛々しく腫れていて、それを見たハンジは目を逸らすけどそれはほんの一瞬の出来事だった。
「ジゼル、昨日は魚ありがとう!食べるのが勿体無いくらいだったよー本当。あんな大量の魚よく釣れたね?」
「ふふ、重たかったですけど壁外で頑張ってるみんなに体力をつけてもらおうと思って。」
「ジゼルって本当に優しいね?可愛いなぁ。ねえ、リヴァイなんかやめて私と結婚しない?」
「……?リヴァイ兵士長ですか?」
何故そこでリヴァイが出てくるんだろう?と首を傾げたジゼルだったがあっという間に見慣れた食堂に到着する。兵士達が欠伸をしながらもハンジに敬礼をする、ジゼルはその敬礼に戸惑いながらも自分もした方がいいんだろうか、と見様見真似の敬礼をするとその光景を見ていた兵士達が可愛らしいジゼルの敬礼に心を温かくさせ、ハンジは鼻息を荒くさせジゼルに抱き着く。
ジゼルに敬礼は似合わないとエルヴィンから聞いていたハンジだったがある意味ジゼルの敬礼の破壊力は凄まじい。可愛くてヨダレを垂らすハンジにジゼルはハンジの腕の中から抜け出す。
「可愛い!可愛いよ!ジゼル!!一生敬礼してて欲しいなぁ。」
「ハンジさん…。からかいすぎです。」
「からかってないよー。だけどジゼルは敬礼しなくていいんだからね、エルヴィンも言ってたでしょ?まぁ私としては敬礼してて欲しいけどさぁ。なんならスケッチしたいくらいだ!!ねぇ、今度私の研究室見に来ない?ジゼルの敬礼姿スケッチしてもいい?!いいよね!?」
「え、スケッチですか?…うーん、緊張します……。」
眉を八の字にさせ目を大きく見開いたハンジがジゼルに詰寄る。ジゼルは困ったように笑い頬をかいた。可愛いと言われるのには慣れていないしスケッチされる程の人間でもないような気が…、と視線を俯けさせていると、