so ist es immer【Levi dream】
第3章 a beautiful nudity
ハンジが発狂しもう我慢ならないと指をくねくねとさせた。キィーと騒ぎ出すハンジにリヴァイは舌打ちを落とす。
「うるせえ、でかい声を出すな。」
興奮したハンジをエルヴィンがとめ、3人は先程と同じ席に座り食べかけの夕食を眺めたあと口に含む。口の中に広がる塩分に目を細めたエルヴィン。
「うぉおおおおぉおお!ジゼルの愛情付きの魚、勿体なくて食べれねぇええぇぇえええ!このまま保管しとこうかなぁ?でも折角ジゼルがとってきてくれたしなぁ、どうしよう!!!!」
「黙って食え、奇行種が。」
「ひっでーーーー!」
結局魚を食べることにしたハンジはとても大事そうに口に含み一口噛む度に瞳に涙をためジゼルへの愛を語っていた。
「ああ、そうだ、リヴァイ。先程ハンジにも伝えたがクロウド公爵家の晩餐会は覚えているか?」
「あ?…それならとっくに無くなったもんだと思っていたが。」
「色々と予定が立て込んでて報告するのが遅くなって申し訳ないが、一週間後に決まった。」
「それは必要か?」
「…仕方ない、晩餐会に参加したいというジゼルの意見を尊重しただけだ。ピクシス司令もジゼルが可愛くて仕方がないのだろうな、ジゼルが望むものは出来るだけ与えたいと言っていたよ。」
「勝手を言いやがるジジイだな、さっさと巨人の餌にでもなればいいものを。で、俺はガキの護衛か?」
「まあそう言うな、リヴァイ。お前が貴族を嫌う理由は分かるが貴族は我々にとって貴重な人材である事に変わりはない。私は資金調達でもしてくるとするよ。」
「…あ?」
エルヴィンのいう資金調達にリヴァイの眉間に深く皺が刻まれる。嫌な思い出が蘇り、ジゼルのとってきた魚を思いっきり刺したリヴァイを見てエルヴィンは小さく笑った。
「安心しろ、お前には参加させないさ。またあの時のように貴族の奥方を気絶させられたらもう次は無いからな。流石の私もあの時はびっくりしたよ。」
「なら良かった。あんな雌豚とヤれと言われるくらいなら今から巨人の餌にでもなりにいこうかと思っていたところだ。」
「それは困るな、お前なしで人類に勝機は考えられない。ただリヴァイ、そうなればお前とハンジでジゼルを護衛する事になる。今日の事もあるんだ、ジゼルから目を離さないでくれ。」
「…了解した。だがもしその状況になれば俺は独断で動く。いいな?」
「ああ、任せよう。」