so ist es immer【Levi dream】
第3章 a beautiful nudity
「い、い、……っ居ました!ジゼル、いました!!!!」
「…………え?なに……?」
アルミンのその声にただ事ではないと察したジゼルが不安そうに金色の双眸をアルミンに向ける。すると暫くしてやってきた兵士達はジゼルをみてほっ、と胸を撫で下ろす。そんな異様な光景にジゼルは肩に力を入れ一つ後ずさる、とアルミンが尽かさずジゼルの腕を掴んだ。
「ジゼル、ごめん。訳は後で話すから取り敢えず食堂に行こう?きっとエルヴィン団長とハンジ分隊長もそこで君を待ってる。」
有無を言わさないアルミンの言葉通り食堂に行けば、ジゼルをみてふううう、と長い息を吐き出したハンジとほっ、と小さく息を吐いたエルヴィンが待っていて。益々ジゼルは訳が分からないと首を傾げた。
「あの、どうかしました、か?」
「いや、それがねジゼルを探そうと、」
ハンジが不安そうなジゼルの頭に手を置き震える少女を落ち着かせるように優しく言葉を紡ごうとした、その時。バンッという扉が開く音と同時に顔を出したリヴァイ。ジゼルはリヴァイをみて一瞬笑顔になる、がその笑顔はリヴァイの鋭い目によって阻止された。その眼光はいつも以上に鋭くて、まるで獲物を見つけた様な鋭く尖った眼光にジゼルは息を詰まらせた。
こわい、と体が全身で叫ぶ中リヴァイは手を振るハンジを無視し、ジゼルの前まで来るとジゼルを冷たい目付きで見下ろし、
「……っ?!リヴァイ!!!」
「……ぅ…、ぐ……ッ」
ハンジの驚いた声とは裏腹にジゼルの口からは呻き声が出る。リヴァイはジゼルの首元を掴み壁に押し付けるとジゼルを見上げた。ジゼルを睨むその双眸はとても冷たくて。ジゼルは初めて向けられた苛立ちに恐怖で息をするのも忘れ、リヴァイに掴まれている首元を掴む。
「ちょ、リヴァイ!辞めなって、そこまでする必要は……っ」
「うるせえ、黙れクソ眼鏡。なあ、おい、てめえは何考えてやがる。俺は言ったよな?これ以上俺の仕事を増やすな、と。」
その言葉にはい、と口から言おうとしたがそれはリヴァイがジゼルの首元を容赦なく掴んでいる為阻止された。酸欠状態に陥り視界が歪む、まるで霧が包み込んでいるように何も見えなくなったジゼルはリヴァイの顔を見れず宙を仰ぎ見る。