so ist es immer【Levi dream】
第3章 a beautiful nudity
王都ミットラスでは、会議の終わったエルヴィン、ハンジ、リヴァイ、モブリットが歩いていた。
「はーあ、やっと終わったね!早くジゼルのところに帰りたいよー。あの笑顔で癒してくれないかなあ?はー、ジゼル会いたいよー!!!!」
「誰のせいで会議が長引いたと思ってる。殆どお前の熱弁会じゃねえか。」
うーん、と満足気に首を鳴らしたハンジにリヴァイは時間の無駄だったとでも言うかのようにしてハンジの太腿に蹴りを入れる。早くジゼルに会いたいのかハンジは蹴られても尚、スキップしながら馬車へと乗り込む。ハンジの巨人についての話は永遠と長く、痺れを切らした王政側が制した事で無事に会議は終わったが思ったよりも時間が長引いてしまった、とエルヴィンは空を見上げて息を吐く。
ハンジに続き馬車に乗り込んだリヴァイからは不機嫌全開のオーラが漂っていて、馬車の外を恨めしげに睨んでいた。
「いやあ、今日はなんだかとても気分がいい!!なんでだろう?」
鼻の下を伸ばしたハンジに尽かさずリヴァイが舌打ちを落とす。
「てめえが馬鹿みたいに巨人について語ったからだろうが。それにエルヴィン、王政の豚共はエレンの硬質化実験についてもなんの意味もわかってなさそうだったが。アイツらの脳味噌は脂肪で出来ているのか。」
「まあ、そう言うな、リヴァイ。我々の現状を王政側に把握してもらうだけでも意味があるさ。」
「……時間の無駄だった。」
矢張り、リヴァイと王政は相性が悪いらしく態度の悪いリヴァイを見て王政がブツブツと小言を言いその度にリヴァイが遠慮なく舌打ちを落とすもんだから流石のエルヴィンも冷や汗をかいていたが無事に会議は終了した。確かにリヴァイの言うように時間の無駄かもしれないが調査兵団の現状を理解してもらうだけでも意味はある。エルヴィンは苦笑いを零し肩の力を抜くようにしてふう、と小さく息を吐き馬車に身を委ねる。
「ねーねー、エルヴィン、リヴァイ。ジゼルは私達の馬と仲良くなれたかなあ?どう思う?」
「ジゼルの事だからしっかり役目を果たしてくれただろう。あの子は、しっかりと仕事を果たす、そういう子だ。」