第3章 激闘の初任務
「禰豆子と先生だけでなく、もっとたくさんの人が助かりますよね?」
炭治郎は珠世に聞いた。
「……そうね」
珠世が頷いて、場がほっこりしている時だった。
「伏せろ!!」
毬が壁などを突き破り、たくさん飛び回っている。
「キャハハッ!矢琶羽の言う通りじゃ!何も無かった場所に建物が現れたぞ!」
この回でお馴染みの朱紗丸と矢琶羽が居た。
「キャハハッ!見つけた見つけた」
朱紗丸は狂気染みた笑顔で大笑いしている。
「耳に飾りの鬼狩りと女の子の鬼狩りとはお前らじゃのう」
やはり二人の狙いは炭治郎と花怜のようだ。
炭治郎が呼吸で飛んで来る毬を刺しても、また動いてしまう。
「遊び続けよう!朝になるまで、命尽きるまで!」
朱紗丸はたくさんの毬を飛ばしてくる。花怜と炭治郎は避けて攻撃を与えようとするが、毬に衝突してしまう。
「おい、間抜けな鬼狩り共!矢印を見れば方向が分かるんだよ!矢印を避けろ!そうしたら、毬女の首くらい切れるだろう。俺の視覚を貸してやる!」
花怜と炭治郎の額にお札が付けられた。そのおかげで、矢印が見えるようになった。
「愈史郎さんありがとう!私にも見えます!先生、木の上をお願いします!」
淳一は走り出し、木の上に居る矢琶羽を蹴った。
夢の呼吸 参ノ型 幻ノ舞い(ドリームトルネード)!
花怜は舞い踊るように、飛び通う毬と朱紗丸の腕を斬った。