第3章 Sakurai.
それからしばらく翔くんは
仕事で忙しくやっぱり会えずじまい
こんなんだったら、
あのとき構ってあげてもよかったかも、
なーんて今さら反省してる私
電話だけの日々に、
かれこれ3ヶ月ほど過ぎようとした
我慢比べ?
なに、それ
そんなのしなくたって
私が負けちゃうんだから。
『....もしもーし!
やっと休み貰えたよ』
「長かったね、」
『ふふ、頑張って1週間分の休み貰うため
キチキチのスケジュール頑張ったよ
今からそっち行くから、癒して?ね?』
会う理由、甘える理由を、
何かにつけて作る翔くんは
もしかすると、
私が寂しいとかあまり言わせないように
してるんじゃなかろうか
だとしたら、ほんの少し嬉しい。