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愛の囁きを。

第3章 Sakurai.




今まで練習、してたのかな


真面目だなあ。
あんなの、みんな適当にしてるのに


「道具、片付けてたんだ
 なんかそのまんまでもいいって言われたけど
 気になっちゃって。そしたらこの時間。」


「あ、そうなんだ...。
 お疲れ様です」


聞いてはいたけど、
やっぱり櫻井くんは素敵だ


みんな適当にしてることも、
力を抜かずちゃんとするんだもんな。



「そういや、平川は?
 こんな遅くまで1人で残ってるなんて」


「あ、服、直してたの。」


「服...?
 あ....ああ!
 ごめんな!あれはマジでふざけすぎてさ!」


櫻井くんは何か弁解の言葉をと、
慌てふためいてる。


それが可笑しくてつい笑ってしまった


「....笑ったとこ、初めて見たかも。
 結構、可愛いじゃん」


「....えっ...」


「一緒に帰ろうぜ!
 暗いし、1人じゃ危ないよ」


可愛い、なんて。










深い意味もないのに、
こんなにドキドキする私はきっと馬鹿だ。




















 
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