第2章 Ninomiya.
なんとなくご飯が進まない。
ついこの前、和也と喧嘩した。
あんなことで怒って私ってば最低
和也だって疲れてるのに、
冷たいなんてわがまま過ぎたよね。
『愛里、さいきん元気ないね?
ちゃんと食べなよ?』
「ふふ、うん。ありがとう」
今日の仕事終わる時間は6時。
夜勤明けだってのに残業させられ、
挙句の果てに来るはずだった新人が
急に来られなくなり代わりに
私がするはめになって...。
眠いのなんのって。
Plulululul...
携帯が鳴った。
和也からのメールだ。
今夜、家に来るんだ...、
喧嘩のことかな?
だったら私、謝らなきゃ。
「頑張ろっ!!」
ちゃんとごめんなさいをして、
いつも通り仲直りだ。
早く仕事終わらせて、
早く家に帰って待ってよう。