第2章 Ninomiya.
喧嘩した理由は、
俺が冷たい態度を取るから。
ちゃんとごめん、と言えてたら。
「....はぁ...」
「ニノ~、さっきからため息ばっか
幸せ逃げちゃうよ??」
「ため息だけで逃げられちゃ
たまったもんじゃないですよ....」
ドラマの撮影の時とか特にだよ。
お相手の女優さんを君と重ねて
NGなんか出しちゃってさ。
何やってんだろ、素直に謝られたらなあ
「愛里ちゃん、まいにち疲れて
ニノに会いたいんじゃないかなあ」
「....は?」
「ニノ、言ってたじゃん
いつも自分の休みの都合に
合わせてくれるって。
...優しい子なんだから、ニノも優しくしないと」
相葉さんは、ふふふと笑って
ジュースを飲んだ。
そうだよね、優しくしないと。
「ありがとうございます、相葉さん」
俺は愛里に
『今夜、家に行くから待ってて』と送った
「どういたしまして!
ほら、収録に行くよ~!!」
早く収録終わらせて会いに行く
意地張って会わないなんて
時間が勿体無い。