第2章 Ninomiya.
「仕事が終わって帰ろうとしたら、
元カノさんらしき人が待ち伏せしてた
いま話せる?って近づいてきてね、
話してたら、元カノさん...」
『あんたが和の周りうろちょろするから
私達が別れなきゃいけなくなったのよ!!
あんたなんか居なくなればいいのに!』
「頬を叩かれて、痛くて。」
『どうせ和だって、
軽い気持ちであんたに会ってるだけで
明日にでも縁を切りたいに決まってるんだから』
「....なんでかな、凄く嫌だったよ...
縁を切りたいなんて言われたくない....
本当は、下心ありまくりで会って...
明日にでも付き合おうって言われたらって...
....いつだってそんなことばっかだったよ...!
二宮くんが友達として接してる時だって
ふざけてキスした時だって!!!
馬鹿みたいに落ち込んで、
阿呆みたいに喜んだんだから....!」
期待ばかりしたんだ
君がもし、俺のこと好きだよと
マジ顔で言ったら。
俺はすぐにでも「俺も」と答えられたのに。
自分じゃ何も行動出来ないから。
ズルズルと『友達』という
楽な関係を続けてしまっていた
離れられない、そんな関係だったから、