第6章 Ohno.
二次会、なんて必要なのかな。
ただ、またお酒とか飲むだけでしょ?
ガンガンうるさく鳴り響く音楽に
嫌な顔をしながら、
グループより少し離れた
カウンター席で飲み物を飲んでいた。
そう言えばと思い出した紙切れ。
携帯に登録しディスプレイを見つめた。
連絡なんてしきっこない。
「ねえねえ」
「…」
古いナンパか。
こんなチンケな女にナンパ?
と振り向くと、
「やあ。君さ、」
「…人違いです」
またしてもアイドルだった。
優しい微笑みをし、
カウンター席に座ってくる彼は
相葉……、なんだってかな
「違うってば!
リーダーと話してた子でしょ?」
あはははー、と
何かと笑顔が素敵な彼は
大野くんと知り合いらしい。
「リーダーがね、会いたがってたよ
君かなあって思ったんだけど」
と彼はそう言った。
アイドルが何を言う!
フライデーされるんだよ!?