第6章 Ohno.
飽きてきた私は、
窓際へ行く
野球部の練習
そう言えば同じクラスの相葉くん、
野球部だって行ってたっけ
「愛里ちゃーん、」
「お、おのくんっ」
びっくりした。
さっきまで絵を描いてた大野くんが
真横に立っていたなんて。
「相葉くん、好きなの?」
「....え、」
なんで相葉くん?
と疑問に思っていたが、
先ほどまで相葉くんを見ていたのだから
その質問も納得できる。
「す、き、なの??」
「す、き、じゃない、」
大野くんの笑顔は優しかった
なのに、
好きなの、と聞いた大野くんの笑顔は、
なんだかちょっと不機嫌だった
気づいたのだろうか、
照れくさそうに髪の毛をわしゃわしゃと
かき乱し、顔を上げた