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愛の囁きを。

第6章 Ohno.





分かってますよ、
改めて言われなくても!

チラッと横を見れば、
真剣な顔で絵を描く大野くん。



ドキドキ、します。








2人きりなこの状況に
緊張しているのはきっと私だけ。

大野くんなんてピクリとも笑わず描いてる。



そんな顔も素敵で好きです。




美術室、
なんで2人きりなのか分からないが

こうなったのは友達の由美のせい。



変な気遣いしてくれちゃって。



「愛里ちゃん、消しゴム取って」


「あ、うん!」




かれこれ1時間半は過ぎてるってのに。
大野くん、本当に絵が好きなんだなあ














 
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