• テキストサイズ

愛の囁きを。

第5章 Aiba.






夕方。


幼稚園へ叶汰を迎えに行くと、
なんだか騒がしい。


なんだろうと覗いてみると



『おとーしゃんっ!!』


「よう、叶汰ぁ!」




雅紀の姿があった。




でも今日は遅くなるって…、
番組の撮影を続けて2本撮るって…。



『ママっ!!』



雅紀とじゃれてた叶汰が
こちらへ駆け寄って来た。


必死に雅紀が来てくれた嬉しさを
私に伝えようとする叶汰。



『あのね、おとーしゃんがねっ
 迎えにねっ、来てくれたのっ!』


「ちょっと時間が空いたからね
 叶汰と愛里を連れてこうかなぁってね」


「ええっ、いいの?」





あくまで私は一般人だし…、
しかもアイドルの楽屋とか行くの?





「当たり前のこと、してやれないから
 皆が出来ない事をしてやろうと思ったんだけど」



「…雅紀って、唐突だよね。いつも…」



当たり前じゃない当たり前。














 
/ 314ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp