第5章 Aiba.
「なんだか久しぶり過ぎて緊張するよ~!!」
お酒を飲みながらそう言う雅紀
そんな雅紀の顔ばかり見て、
私はそんなに好きだったのかなんて
今さら実感して照れる。
「....ん?」
顔の赤い私に気づき、
大丈夫?と顔を覗いてくる雅紀
なんておバカさんは、
天然も入り混じってるの。
ふつう気づけよばか。
「嬉しいなとか思っちゃって、
愛里見たとき綺麗だったからさ
見とれちゃったんだ
ずっと前に消してた気持ちがさ、
また浮き上がってきて後悔してるよ」
雅紀がグラスを揺らしながら、
あはは、と苦笑い。
消してた、気持ち?
「....ずっと好きなんだ、愛里のこと」
その言葉のあと、
チラッと私を見上げる雅紀
また、ドキッと胸が音を立てて脈を打った。