第5章 Aiba.
「小さな頃、幸せにするなんて言って
小学入れば翔ちゃんと仲良くなってさ...
それからずーっとだよ?
ずーっと、妬いてた。
ダメなんだ、邪魔しちゃいけないって
でもやっぱりダメだった!!!
取られたくなくて翔ちゃんと喧嘩して、
何ヶ月も口聞かなくて、
今となれば笑い話だけどさ」
でも俺、
あれから今までずっとずっと本気だったよ
こう見えて緊張してるんだ、
君に会えばあの頃みたいにって思ってた
けど、
私はあの頃も君に会えば緊張してた。
幼馴染みなんて都合良すぎて
上手くなんかいかなかった。
「ど?伝わった?
俺の好きの気持ち!」
「....うんっ、伝わった...」
君に会えば緊張してた
君に会えば愛しいと感じてた
アイドルにならなきゃいいのにと思った
同じ道歩いてたら、
きっと私だけの雅紀が見られてた
....なんて、
本当は知ってたんだ。
君の隣で、
その手を掴んだあの頃も。
君は緊張してたっけ。
こんなにもおバカでフレンドリーな、君が。
「好きだよ雅紀」
「俺も好きだよ愛里」