第4章 Matsumoto.
「じゅーんっ!!!
ねぇ見てよ、これ可愛くない?」
「なにそのスカート」
「へへ、思い切って短くしてみたの!
デザインも好きだし、どう?どう?」
グイグイ近寄って来る愛里に
ドキドキして顔が熱くなる。
誤魔化すためにデコピンを食らわした。
「ちけぇよバカ。
つか、大根足を晒すなよ」
「ひっどぉー!!!
少なくとも大根じゃなーい!」
額を押さえながら、
涙目で訴える愛里。
可愛すぎんだろ!
思わず笑ってしまう俺に
さらに怒る愛里
「もー、じゅん性格悪いよ!
....仕方ない、やめよーっと...」
「別に着たいなら着りゃいいだろ
俺の為に着るんじゃねーんだしさ」
まあ、俺の為に着てくれるんなら
めちゃくちゃ嬉しいんだけど
そんなこと口が裂けても言えねーし。
「....じゅんのバカ。」
突然、愛里が泣き始めた。
これには焦る。
泣かせるような発言したのか?