【コナン】Fall in love with a girl
第14章 高校3年生
陣平は警察官になると言った
お父さんの事件がきっかけで、警察なんかクソ喰らえだって、口癖のように言っていたので、意外だった
お前が言ってくれたように、警察官になって警視総監を殴り飛ばしてやりたいと、ハギには内緒なと言う
研二は、陣平が警察官になるなら、親友の自分も一緒になると言った
本当は私も2人と同じように警察官になりたかった
でも、どう考えても体力に自信が無い
それに規定の身長も足りなかった
だから、私は私の正義が貫ける場所を探した
2人の夢を聞いてしばらくたってから、私もカミングアウトした
「私、検察官になりたい」
「え?」
「は?」
突然のカミングアウトで2人は酷く驚いていた
「あのね…」
「そっか、検察官か…いいんじゃね?」
「だから、法学部なんだ、いいじゃん
応援する!」
私が何を考えているか、すぐ2人はわかってくれた
「ありがとうな、
おまえも、親父のこと引きずってたんだな」
それももちろん大いにある
おじさんの事件の時、担当した検事さんが理解のあるいい人だったと聞いた
ジムに何度も聞き込みに来たり、生徒さんに何度も話をきかせてくれと尋ねて来てくれたらしい
刑事さんにももう一度きちんと調べた方がいいと助言をしたらしい
そういう人に私もなりたかった
大学受験の為3人で必死で勉強した
苦手なこと得意なことがバラけていた為
教えあったり出来た
「ー、この英文訳して」
「あー、それはね…」
「研二、この問題どの公式使うの?」
「それはこれ」
「陣平、元素記号ってなに?」
「は?そこからか?」
なかなか結果が出なくて落ち込んだりもしたけど、それでも辛い受験勉強を乗り越えられたのは、陣平と研二がいてくれたから
研二は全く女の子達と遊ばなくなったし
陣平も受験勉強に必死で喧嘩もしなくなった
未だに、陣平のお父さんの事件のことをからかってくる人がいて、その度に喧嘩していたから、喧嘩しなくなって安心した