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NARUTO 夢(その後)

第2章 色の術R18





翌朝、カカシさんの好きな煮物やお魚の煮付けなど沢山のおかずをお重箱に詰めて、三段重にする


『よし』


私は今日からまた暫く泊まり込みになるだろう夫のために、お弁当ならぬスペシャルお重箱を作っていた

暫くすると、リビングにカカシさんがふらふらと姿を見せる


「ん〜…花ちゃん…お早う

隣にいないから……探しちゃった」


『あ、ごめんなさい…
疲れてるだろうから、起こしたくなくて…』


寝ぼけ眼なカカシさんが、甘えるようにまた私を背後から抱き締める

家の中ではこの光景が、もう私達の日常になりつつあるなぁ…


『今日は私もお仕事があって、お昼にアカデミーに伺えないので……お弁当、持って行って下さいね』


「昨日は遅くまで寝かせてあげられなかったのに……ちゃんと睡眠取ったの?」


耳元で囁く様に言われ、顔がかぁっと火照る


『ほ、…火影様の健康管理も、私の医忍としてのお務めの一つですから』


「それは頼もしい」


オタオタする私の様子を見て、カカシさんは楽しそうに微笑んでいる


(もう…また私の反応を楽しんで…困った旦那様ね…)


「それにしても…今日は随分とおっきなお弁当だね」


『あ…皆さんで召し上がって下さい

つい、張り切って作り過ぎてしまって…お重箱に詰めてしまいました…』


カカシさんの腕の力が強まる


「ありがとう、花ちゃん

これは…大変だったでしょ」


今度は本気で私を気遣うように優しく手を握られた


カカシさんが早く帰って来れる日は、嬉しくてつい…いつも以上に頑張れてしまうのは本当だ

まだ主婦業に慣れていないせいもあって、たまにこんな風に要領が悪いことをしてしまう


『あの…私が居なくても、ちゃんと食べてくださいね』


お昼休憩は、お弁当を届けて極力一緒に過ごすようにしている

会いたいという理由もあるが、それよりもカカシさんの身体が心配だからだ

忙しさにかまけて、満足に食事も取らない…なんて事は、独身時代の彼にはよくあったことらしい

恋人時代は里にいながら、兵糧丸で簡単に食事を済ませている時もあった


「…分かってるよ、心配性な奥さん」




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