第9章 任務
私の言葉に、せっかく和んだ空気がまた 少しだけ気まずくなってしまった。
するとサスケ君は、言いにくそうに目線を逸らし 頭を掻いた。
「まぁそうかもな…
だが…あんたと2人の方が、
話も早いし動きやすい…というのは表向きの理由、だな…
あいつを置いてきたのは…単なる俺のわがままだ。
咄嗟の判断ではあったが…今更サクラを加える気はない。
…あんたと2人…がいいんだが…
…──ダメか?』
不意打ちのようにそんな事を言われて…とくん、と心臓が跳ねた。
『サスケ君…』
結局昨夜は告白だけされて話せてなかったが…この件が片付いたら、ちゃんと私の気持ち…伝えなきゃ…
『…分かった…
サスケ君が…そうしたいなら、それでいい』
そうして私は、想いを告白されたサスケ君と複雑な心境を抱えながら
調査を始める事になったのだった。