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NARUTO 夢(その後)

第8章 完璧と言われた影に(カカシ視点)


サクラ『それに…
…意外なモノも、見れたんで…』

サクラが少し、柔らかく微笑んだ

カカシ『…?』

ちゃんと笑えた彼女に…
内心…ホッとしながら、
俺は首を傾げて…サクラを見下ろした

…そのいたずらっぽく向けられる視線に、
直ぐに身体が固まる事になるとは知らずに…

サクラ『…いつも完璧なカカシ先生の、

嫉妬するところ…ふふ』


カカシ『…な…』


嫉妬…?…


…俺が、嫉妬…?


ああ…なる程…そうか…



(…嫉妬、

してたのか…俺は…)



カカシ『…やれやれ…


…これはまた…新しい感情だな…』


誰かの為に激昂し…

冷静な判断を、失う…

(…それも全て…
奪われたくない…という…

執着心ゆえ…か…)

…嫉妬とは…難儀だな…


やっぱり君は、俺に人間らしさの何たるかを…
いつも教えてくれるんだな…

花ちゃん…

サクラ『…?』

小さく呟いた言葉は、サクラには届かなかった様だ

俺はもう一度、サクラの頭をグリグリと撫でてやる

恋愛においては、昔からませていたこいつの方が余程大人…だな


信用する…
花ちゃんと、サスケを…

何故ならば…
俺が…信用したいからに他ならない…

事態を把握して任務を必ず解決する…
そう言った…
かつての…弟子を…

そしていつも周りを…
俺を優しく気遣ってくれる…

…心から愛する、自分の妻を…

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