第7章 絡み合う想い
すると何を思ったのかサスケ君が、目も止まらぬ速さで私を抱え上げ、開け放たれている窓の淵にぶら下がった。
「おいっ…サスケ!一体何を…?!」
「サ、サスケ君?!!」
「カカシ、一応確かめておく
昨日俺がコイツに愛を告白した事も忘れているのか?」
サスケ君っ…突然…何…?!
「な……何?!
おい、いいから花ちゃんを離せ!
突然こんな事してお前…っ、気でも触れたのか!?」
慌てるカカシさんが、
私を心配そうに見つめ、サスケ君へ困惑の視線を投げる。
「サクラ、悪いが
…俺はコイツが好きなんだ…
お前の気持ちには答えられない」
ちょ、ちょっと待って!
この状況…誤解が、誤解を生んで…
『サスケ君!…ちょ、やめてよ!
下ろして!』
「…カカシ、やはり覚えてないんだな
俺には…これ以上コイツが傷付かない内に、事態を把握する必要がある。
…その任務、俺とコイツ2人が請け負う。必ず解決すると約束しよう。
こいつは借りて行くぞ」
「お、おいっ…サスケ!!」
「……っ」
視線の片隅でサクラちゃんが、サスケ君のセリフに打ちのめされているのが見える。
こ…こんな伝え方って
…───最悪だ…
カカシさんも、困惑してる
だが私は抵抗する隙も与えられず、
サスケ君に抱えられ窓から連れ去られてしまった。