第3章 違和感
「はぁ…だから そう言ってるじゃない
昨日はこの部屋で寂しく仕事三昧だったよ
視察の報告書意外にも、里を離れていた間の書類仕事…山のように溜まってたからね
そんなに疑うなら、一緒にいたシカマルとサクラに確かめて…」
『ちょ、ちょっと待ってください!
昨日の夜…カカシさん鍵を忘れたって言って帰って来ましたよね?それで私が、玄関開けて…それから、一緒にお風呂入って…
私…あの時ハッキリ目が覚めてました』
「一緒にお風呂?わぁ、いい夢だね〜
そんなに俺の事思ってくれてたなんて、夢の中の自分に嫉妬しちゃうな」
ヨシヨシとまるで慰める様に頭を撫でてくれる。
これはもう、完全に夢扱いだ…
「今度帰ったら 本当に一緒に入ってよね?夢の中だけじゃなく…さ」
『…か、カカシさん』
この顔は、とぼけている訳じゃ…ない
だとしたら…やっぱり、夢だったのだろうか、身体から力が抜けていく。
『…だって、ホントに私…』
「よしよし…寂しかったのかな?
ま、俺は君がそんな夢見てくれたなんて、嬉しかったけどね」