第24章 まだ見ぬ未来へ
カカシ『…花ちゃん…ご飯粒、ついてるよ
…しょうがないなぁ…』
ちゅぅっと卵焼きの味のキスの後、ペロリと唇が舐めらる
花『…かっ…カカシさん…ここ…
…ここ、は…火影室…です…からね…』
カカシ『…ふふ、そうだね』
カカシさんは…こんな時ですら色っぽい…
「君がそんな顔するから悪い」などと人のせいにしつつ、小さなスキンシップを繰り返してくる彼に…段々と、おかしな気分にさせられていく…
絶対に分かってやっている、確信犯だ…
(…っ…困った、人…)
その艶めいた顔を私以外の誰にも見せたくはないのに…職場にて無防備な姿を晒す彼に…なす術なく…翻弄される
結局羽交い締めにされた腕は離しては貰えず、そのままイチャイチャしつつもご飯を食べて…
私の冷え切っていた身体は…あったかいお茶とカカシさんの体温によってすっかりと暖まっていた
暫く後…
コンコン、という軽快な音と共に…開いた扉の隙間からナルト君が顔を出す
ナルト『姉ちゃん、約束通り手伝いに来たってばよ〜って、うわ…またイチャついてんのかよ…』
花『ひゃっ!』
驚き焦ってカカシさんから離れるが、当然の事ながらひっついている様は彼にバッチリ見られてしまったようだ
途端にジト目になるナルト君…
花『…ごっごめん!ナルトくんっ…
…い、いらっしゃい…』
カカシ『あれ?思ったよりも来るの早いね。もっとゆっくり来てくれても良かったのに』
ナルト『なっ何だよそれ、カカシ先生じゃあるまいし
…つか先生は、ただ姉ちゃんとの時間を邪魔されたくなかったってだけだろ?お見通しだってばよ』
実はこう言った場面を彼には度々目撃されている
最早さして驚かれもしないのは…いいのか、悪いのか…
カカシ『あはは、バレちゃった?
悪いねナルト、手伝いありがとうな〜』
いつの間にか口布が戻され、カカシさんは外行き用の食事風景だ
ナルト『まぁ、いいけどよ
…はぁ…つ〜か俺も、彼女が欲しい…羨ましいってばよ…
イチャイチャイチャイチャしやがって…(ぶつぶつ)』