第24章 まだ見ぬ未来へ
じゃあお茶でも入れようかと身動ぐ私の僅かな気配でさえ、察したカカシさんに先回りされてしまう
「お茶でしょ?俺が淹れるよ」
「いいから座ってて」と彼はてきぱきとポットにお湯を足し急須やら湯飲みやらを用意し始めた。
相変わらず火影様とは思えない程の、驚くべき手際の良さだ
『……えっ…と……
……じゃあ……頂き…ます』
本当は、すごく落ち着かないのだけど…
「ふふ…」
彼の酷く満足気な横顔を見れば…私も思わず苦笑してしまう
カカシさん…優しいな
これはもう潔く甘えようと半ば諦め、その心地良いクッションに身体を沈めた。
こうなったら彼はてこでも、私が動く事を許してはくれない。
今までも、これ以上なく優しい旦那様だと思ってはいたが…どうやら彼には、まだその上を行く余白が残っていたらしい。
妊娠が発覚してからは、更に輪をかけて私を甘やかしにかかっているようで…──そしてどうやら…それを彼は、とても楽しんでいる
「はい、どうぞ…俺の可愛い妊婦さん」
『あ…あり…がとう…ございます』
カカシさんの話す言葉の語尾には、ハートマークが見える。そんな気さえする程に甘ったるい。
神聖な職場で、こんなにピンク色な顔で見つめられれば…思わずぽっと頬が染まってしまう
お弁当の中身を机に広げていた私の目の前に湯気の立つ湯呑みが置かれると、お盆を放り投げた彼は直ぐに背後に回って…私を自分の脚の間に座らせた。
そうして後ろからあったかい身体に抱き締められ、首筋にキスを受ける
「ほら〜、寒い中来るから…身体冷えちゃってるじゃない
…こうしてあっためてあげるね」
『…は…はぁ…えっ…と…』