第3章 違和感
その日の夜、1人の夕飯は簡単なもので済ませた私はグッタリとしながら寝床に横たわっていた。
対戦後は綱手様から離れ、里の病院で勤務している
今日の昼間はなんだかんだと忙しく、結局休憩が取れなかったな…
平和になったとは言え、ありがたい事に医療忍者の仕事は腐る程にあるのだ。
カカシさんのおかげで、心も身体も これ以上ないくらい満たされたのだが…
(流石に疲れた、かも…
…それに何だか身体も痛いし…)
…だって昨日は…このベッドで…何度も…
ふと彼の熱を思い出してしまい、また頬が熱くなる
明日の差し入れの下ごしらえだけでも眠る前にしようと思っていたのにな…
(…もう…ダメだ…)
疲れ果てた私は襲ってくる睡魔には勝てず、そのまま深い眠りに落ちてしまうのだった。
────…
ぐっすりと眠っていた頃、ふと玄関のチャイムで目を覚ます
薄く目を開け、寝ぼけながら時計を確認すると 0時を回った頃だった。
『…ん…こんな時間に…お客様…?』
カカシさんだったら、鍵を持ってるだろうし…第一今日からまた暫くは、泊まり込みのはずだ。
誰だろうと、目をこすりながら訝しげに玄関を開けるとあり得ないと思っていた当のカカシさんが立っていた
「起こしちゃった?」
『…え?…カカシさん?』
「ごめんね、鍵を忘れちゃって……」
私は寝ぼけながらも、彼の胸に抱きついた
今日はもう会えないと思っていた
『…どうしたんですか?
…今日からまた泊まり込みのお仕事のはずじゃ…』
カカシさんも私をぎゅっと抱き締め返してくれる
「うん、いいの
…区切りつけて来たから」
『そうなんですか?』
驚きはするが 2日も続けて帰って来れるなんて、結婚して初めてだ…嬉しくないはずがない
「起こしてごめんね
どうしても、君の顔が見たくて…戻って来ちゃった」
『大丈夫です
早めに寝たのでスッキリしました
…カカシさんこそ、お疲れですよね?
…夕飯、召し上がりました?お風呂は入られますか?』
バタバタ迎え入れて冷蔵庫の中身を確認する