第23章 夢から醒める時R18(3人視点)
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(花ちゃん、随分緊張してるなぁ…)
堪え性のない俺に、この子はいつも好き勝手されてしまう
翻弄される彼女は毎回 悶える程に可愛くて、到底飽きる気はしない。だから毎度欲望には勝てずに、彼女を啼かせる事に夢中になるのだ
主導権を握ってもらうなど考えてみれば初めてで、俺はその事に酷く興奮していた。
だって…花ちゃんのこんな表情、初めてで
羞恥の中に期待が混ざり、罪悪感と使命感とが恐らく共存しているのであろうその顔は──…もう、健気で可愛い過ぎた
同時に素直な欲に必死に立ち向かうその姿が 何故か酷く淫猥にも見えてしまうのだから、困ってしまう。
きっとどうしたってこの子は、俺の欲を否応無くそそってしまうのだろうと考えが至る
(…なんて顔…してるのよ…)
言いつけを必死に守る彼女は、視線を合わせながら そろり、と猛る陰茎に手を添え おずおずと先端に柔く舌を這わせて来た。
(も…もう…既に…
堪らないんですけど…)
瞬間、ゾクりと腰が震える
『…っ…ん…カ…カシ…さん…』
舐めながら喋られると、そこに吐息が掛かって思わずピクリと反応する。
そのまま口の中にぱくりと含まれ、唇全体で…亀頭部分を刺激されれば、抑えられない吐息が漏れた。
『…はぁ…ぁ…』
それはまるで初めて口淫された時の様な初々しさを孕んでおり、彼女の異様なほどの緊張が舌先から伝わる度に、俺の興奮は益々膨れ上がる
(…っ…こ…れは、やば、い
花ちゃん エロ過ぎ、だし)
吐息交じりに名を呼べば、恥ずかしそうに途端に伏せてしまった瞳を逃しなくたくて…その頬に触れた。
「下…向かないで。顔、見せて…?」
『…っ…』
一方的に弱い部分を愛撫されているのは自分の筈なのに、花ちゃんの表情は、まるでその逆だった。
暴いているのは俺の方かも知れない──…なんて思ってしまう程、純粋な彼女の口内を まるで犯しているような気持ちになる