第20章 追跡とアジトR18(3人視点)
『…あっ…お願…い…っ
…っ…焦らさ…っ…ない、で』
散々に舐められた花は、蕩けた顔をして腰を揺らす。
擦り付ける度に溢れ出る蜜でぬめり切ったそこが、まるで奥へと誘うように俺の先端に絡み付いてきた。
『…はぁ…ぁ…やっ…
早く…っ…中に…っ…
サス…ケ…君の…っ…』
官能的なその表情と声に我慢出来ず、俺はゆっくりと濡れた肉の裂け目に昂るモノを捻じ込んでいった。
直ぐに纏わり付いてくる、その暖かな肉壁の余りの気持ち良さに…堪らず、声が漏れる。
「く…っ…ぁ…っ」
『あぁあっ……入って…くる…』
俺はゆっくりと浅く腰を動かし、花の内側を堪能していった。
幻術とは言え、その感覚は現実と見紛う程のもの
目覚めた時、体感した全ての快楽が脳に刻み付けられている。
今朝も何度も犯したこの身体に、自分はどっぷりと囚われていた。
欲して止まない女を抱くなど、この先2度とないかも知れない
『…っ…んあっ!!…あっ!!
サスケ君もっと…っ…!!
…もっと奥まで…っ…突いてっ…!!』
「はぁ…焦るな…っ
…直ぐに満足するまで…突いてやる…」
そう言って最奥までグッと侵入する。
そのまま律動を早めれば、自分もすぐ 善がる花の声に夢中になった。
だが繋がって居られる束の間の幸福は、驚く程呆気なく終わってしまう。
欲を吐き出すと、途端に頭が冷えて来た。
直ぐに幻術を解いて、目の前の花の瞳を覗き込む。
(───ああ…
忘れてくれ…花
…俺の、汚い欲望、など…
忘れて…くれ──…)
赤く揺らめく瞳を閉じて、俺は目の前の花を力一杯抱き締める
「…っ…ぅ…」
愛おしい身体を抱き締めながら、抑えられない嗚咽が漏れる
『サスケ…君…?』
結果は見えていた筈なのに、目の前にぶら下げられてやっとそこに価値が無いと気付く。
抱きたいという性的な欲だけ満たされてもそれは…余りにも空虚だった
手に入れたいと禁忌に手を伸ばした癖に、それでもいいと掴んだ途端、先が欲しくなる自らの浅ましさ…
涙は、その不甲斐なさへ向けた 悔し涙だ
(…俺はとんだ…ウスラ…トンカチだ…)