第19章 芽生えた気持ち(3人視点)
────…
「いい加減観念しやがれっ!!
サスケェ────っっ!!!!」
ナルトのしつこい追跡には段々と舌を巻き始める。
やはりこいつを単体で巻くのは厳しいか
…───だがいい加減、鬱陶しい
そんな事を思い始めたその時、自分の背後に付き従う形で現れた2つの影に 俺は咄嗟に飛び退き 警戒の態勢をとった。
「よぉ、サスケ
里に帰ってきたってのに、挨拶もなしか?」
「サ、サスケ──!!
お前、何か困ってんのか?!
た、助けてやらない事もないぞ
てかなんだ──ッ?!その女ぁ──ッ?!」
水月と……香燐?
(こ、いつら──…)
そうか、
今は里で大蛇丸と共にいるんだったな───…
だがこんな場面で現れて
──…一体 どういうつもりだ…
「暇つぶしに足止めしてやるよ
──…丁度退屈してたんだ」
水月はそう言うや否や後ろに飛び退き、大量の水分身を出したかと思えばナルトと交戦を始めた。
俺はそれを横目で見ながら、遠のいて行く喧騒を背に 目的地を目指したのだった。
────…