第2章 色の術R18
「ねぇ、抱いてもいい?」
そう言ってまた唇同士が触れ合うと、内緒話の様に囁かれる
『…ん…』
舌先がそっと内側を優しく舐め、私の舌も絡め取っていくのに合わせて、彼の手が体のラインをそっとなぞっていった
「大きなお弁当の…お礼させて?」
『お礼…?』
「うん、お礼…花ちゃんの可愛く濡れてるところに…」
耳元でそう言うと、いきなり横抱きにされる
ソファに連れて行かれ押し倒されると、顔を下げたカカシさんに、脚の付け根を徐に舐められ始めた
下着の上から丁寧に舌を這わせられ…その行動の卑猥さにどきりとしてしまう
『待っ…てくださ…っ…あっ…やぁ…』
彼の舌が私の感じる場所を的確に捉えていき…鼻先が下着の上から押し付けられる
だからまだ…朝ごはんの…支度が…
昨日の帰宅時にも、同じように強引に抱かれた…けど…
困ったことに…そんな風に求められてしまえば嬉しくないはずが…ない…
こんな風に早朝とも言える時間に彼に身体を慰められると、森の中で…一緒に"色"の鍛錬をした時の事が重なってしまう。
あの時からずっと、私の身体はカカシさんの愛撫にすぐ翻弄されてしまう
他の誰かではダメだと…本能で悟ったあの始まりの半月
「愛してるよ…沢山気持ちよくしてあげる」
もう…朝から…っ…こんな…事…
そのまますーっと空気が吸い込まれるのを感じ、ビクッと身体が震える
「ん…お風呂入ったの…?…君の匂い…興奮するのに…」
少し不満そうな囁きに、かぁっと顔が火照る
『…あっ…や…っ…だ…ダメ…』
喋りながら布1枚隔てた唇に、敏感な芽をチュ-っと吸われ…快感にビクッと腰が跳ねてしまう。
『ひぁっ!……あっ…』
「ダメ……?」
少し悲しそうな声音に、慌てて否定する
『あっ…ではな…くて…』
恥ずかしいけど、彼を拒否している訳じゃない…
焦っている私を見て、カカシさんは少しおかしそうに笑う
「分かってるよ…今のは、気持ち良くて、ダメ……って意味だよね」