第1章 マイマイ、アリス学園へ
「じゃあ、さっき、バスの運転手さんや今回のツアーの参加者たちの謎の気絶は、鳴海先生のフェロモンのアリスのせい……?」
マイマイは真っ赤な顔で気絶していた彼らのことを思い出します。
「当たり。マイマイちゃんは理解が早いね。しかし、マイマイちゃんって不思議だね」
「はい?」
鳴海がマイマイの顔に近付けて話すものだから、マイマイは目をぱちくりとさせていました。この時点で鳴海はアリスを発動させているようです。
「今、僕はアリスを君に使っているけど、まったく効いていないみたいなんだよね。君はだからアリス学園の生徒にふさわしい」
「………鳴海先生、ごめんなさい。ここはやっぱり、あたしの来るところじゃなかったです」
マイマイは鳴海を突き飛ばし、そのときに転がり落ちた瞬間移動出来るアイテムを奪ったあと、逃げます。
そして、そのアイテムを使い、マイマイは瞬間移動で別の場所に移動しました。そこは、アリス学園の初等部です。
「あちゃー、逃げられたか。でも、僕は蛍ちゃん発明の瞬間移動のアイテム、もう1個持っているんだよね♪逃・が・さ・な・い・ゾ、マイマイちゃん♪」
と、鳴海も蛍発明のアイテムを使用し、瞬間移動をしましたが、そこはアリス学園の中等部でした。