第7章 ⑦相模屋紺炉 甘
『くぅっ…この痛みは、いつになっても慣れない』
第三世代の能力のせいで、生理が不定期になり今回は二ヶ月ぶりにきたが死にそうなほどの痛みに打ちひしがれている。
「「!暇で死にそうだ!遊びやがれ!!」」
いきなり、背中に突進してきたヒカヒナ。その衝撃で、痛みに悶絶した。
「あー、遅かったか」
紺炉さん、この二人なんとかして下さい。
「おいヒカゲ、ヒナタ。は体調が悪いんだ。二、三日寝かせておいてやれ。あっちに、ばあさんの大福がきてたぞ」
「「本当か!?」」
紺炉さん、ありがとう。
大福という言葉に二人は飛んで行った。
『紺炉さん…本当にありがとうございます』
声をようやく出した。紺炉さんは、いつもさり気ない優しさで助かります。
「何か温かい物でも持って来ようか?」
『…紺炉さんのお野菜たくさんのおうどんが食べたいです』
話しながら、そっと腰を擦ってくれて痛みが少し和らいだ気がする。
『もぉ…月のモノなんて、いらないです』
紺炉さんに縋り付いて、しくしく泣いてしまった。ヨシヨシとしてくれる、この人が私は大好きだ。だいぶ付き合って長いし、もう身体の隅々まで知ってる仲である。
「じゃ、一年間確実に月のモノと無縁になるのはどうだい?」
『そんなこと出来るんですか?』
あぁ、なんて言われて顔をあげると紺炉さんが、悪い顔で私を見ている。
まさか…
「孕んでみるかい?」
(そ、それって)
(そろそろ一緒になるか?)