第4章 触手*
生温かい液体が注がれるとともに、それが外に垂れ流される気配を感じない。
ああ……そうだ、わたしさっき、栓をされて……
びゅうびゅうと子宮に射精され、濁流のように流れ込む。
「ああ、あ、あぁっ……あ……」
抵抗する気が起きない。
仰向けになっている私は、薄いお腹に触手が絡みつく手をやった。
膨張して栓の機能を果たす触手が、外からでも触ってわかる。
膨らむ下腹が脈打っていた。
だけど……悪夢はここからだった。
中出しされた体液を外にこぼれないよう、栓をされただけじゃなかった。
膣内に挿入していた触手が、栓をして密閉した奥で、何と先端を切り離す。
トカゲの尻尾切りのようにして触手が分離し、ひくひくと疼く子宮口に挿さる。
「あっあっあっ、やら、やぁ、やぁああ!」
ぐぷっ……ぐちぐち……ぐぷん
子宮に寄生されたのだ。
吐き出そうと中に力を込めると、それにともない広がった膣を強く擦り上げられる。
栓をする触手は、ここがすみかだと言うように居座り、抜けないようにとすぼませた部分を膨らませる。
膣の入り口も中も、子宮に至るまでの蜜洞はみっちりと触手によって埋められた。
愛液の分泌すらも直接吸い込まれ、外側のうるおいは触手の体液のみ。
私はびくんびくんと痙攣しながら……
そのあと何十回と怪物の吐精を受け止め、犯され続けた。
朦朧としながら、私は膣内を占める触腕をにぎり、弱々しい力で引っ張ってみる。
ぐぽ……ぬち、ぬち
むわりと水草の匂いを充満させながら、蒸れて湿気のひどい檻の中は水滴ができるほどに湿っている。
日がすっかり昇った窓の外の様子は分からない。
相変わらずの真っ暗闇。
ずちっ……ずるっ……
触手を引き抜くと……私の意識は、そこで途切れた。