第1章 彼女の名前は*
窓の外の小鳥しか知らない。
たとえ巨人が手を伸ばしても届かない塔の、最上階だけが客室となり、そこに一人の少女が囚われているだなんて––––
「あっ! あっ、あぁっ……! いゃぁっ! 」
強く突き上げられ、されるがままに揺さぶられるミシェルは、泣きながら喘ぐ。
うつ伏せに背中からいやらしく犯されているミシェルの胸が所在なさげに激しく揺れ、掴んだシーツにはシワがよっていた。
「はぁっ……はぁっ、ほら、早く飲んでくださいよ……ミシェルっ」
「ひぁぁあっ!」
顔にかけられた白濁を、震えながらも舐めとるのもこれで何度目か。
逃げ場のないこの狭い部屋で、凌辱され続けるあなた––––ミシェルは、羞恥と快楽を耐えきれずに滂沱していた。
彼はこの塔を所有する下の国の王子、レン。
清廉潔白で眉目秀麗とさえ言われるレンの趣味は、こうしてミシェルを犯し、"堕とす"ことである。
「っ出るっ……!」
「いやっ! だめえっ……そとに、外に出してぇ……っ」
ミシェルが締め上げるナカでレンの肉棒がぶるりと膨張し、腰を掴んで浮かせる。
お尻の割れ目をレンの眼前に開かせるような格好に、ミシェルが激しく嫌々した。
「ひっ! な、何を……」
「受け入れろよ……その腹で、僕の子種を注がれてよがってるのはお前だ…っ」
溶け合うほどに秘部同士が繋がり合い、
直後じゅうぅー…!と音を立ててミシェルの中に吐精される。
レンは目をつむりなら、断続的に欲望をすべてミシェルの中に放出した。
「ふぁぁああっ!」
「ん……くっ」
熱い精液が直接注がれる感触に、ミシェルは白い背と喉を反らせて絶叫する。
精液が漏れ出ないように肉棒を蓋をしながら、ぐちぐちと掻き回す。
ミシェルは絶頂の名残に放心し、口の端から銀色の糸をこぼした。