第1章 壱ノ型
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『急いで!鈴音鬼滅の刃の新刊売り切れちゃう!!』
『ちょ、ちょっと待って!あかりっっ・・・息がっ!息が持たない!』
『なぁに言ってんの!後悔は一生引きずるんだから!』
私は鬼滅の刃の最新刊をいち早く買いたいがために親友のあかりに走らされていた
後悔する前に私の息が止まるぅぅう!
その後、
『よかった〜!最近人気すぎてすぐ売り切れちゃうんだから!』
そう言って嬉しそうに気になってた続きの話を読み出す
私はそんな気力は残っていないので買った後に寄ったマ〇クでジュースとポテトを食べる
30分くらいたったくらいだろうか。あかりが本を閉じてお決まりのセリフを言う
『あぁ〜!鬼滅の刃の世界にトリップしたいぃぃい!そしたら錆兎が死ぬ前からやり直すのに!』
いや、分かるけどさ・・・
『私なら流石に鬼は怖いし推しキャラが毎回死ぬのが嫌だからキメツ学園がいいかな〜』
『なぁに言ってんの!そしたら感動のクソもないじゃない!』
いやお前今推しキャラ全員救う言うたやん・・・
『とにかく子供救って車引かれて死んだと思ったら理想の世界にトリップしました〜!とかならない?』
『いやそんな夢小説みたいな事起きないから笑笑』
そんなことになるって知ってたらなんでも助けるわ
そんな他愛もない話をして私達はいつもの場所で別れた
『私も早く新刊読まなきゃね!』
いつもより軽い足取りで私は帰る
やっと家の玄関の前に着いた。
『ただいま〜!』
そう言って玄関に足を踏み入れたら地面の感覚がしなかった
『え?』
足元は真っ暗で私はそのまま暗闇へ落ちていった
いや、ハウルかよ