第2章 真昼
久しぶりにあった赤司くんは
私なんかより背が思いっきり高くて
しかし、高校のときはまだ残されていた子供っぽさが消え失せていた
二年弱でここまで人は変わるのか。
「すみません、口調は癖なので」
家柄から、私は決して自由な青春時代を送ってきたわけじゃない
口調も、仕草も、身なりも全てが制限されていたからな。
赤司くんも相当のお金持ちのお坊っちゃんらしいけど
恐ろしいくらいに…完璧で欠点がないような人だった。
私はそこまで完璧になんでもこなせる訳でもないわけで
できることしか、いや
できることから完璧を目指して生活してきたもので
これは、誰になんと言われようが直しようがないものだった