第5章 欲しい?
「それで、買い物は終わったのかい?」
「え?
………あ、はい…多分……」
歯切れの悪い私の態度に、赤司くんが眉をしかめた。
「遠慮するなと、あれほどいってるだろう?」
「あ、これは遠慮しないといけないかも………」
「さ……さつきちゃん…えと…
さっき言ってたの……」
「ああ、あれのこと。確かに赤司くんには言いにくいかも……」
確かに服は買った……
私には、手ぶらな私には必要な物がもうひとつ………
「でも大丈夫!
赤司くんは青峰くんみたいにエッチな想像しないから!」
「おい、さつき……テメェ…………」
「じゃ………あの…
下着、さつきちゃんと見てきます……
ので、真昼をもう少しお願いします……」
ああ……赤司くんの顔が見れません……
今日、人生一番の羞恥を体感しました…