第5章 欲しい?
桃色の女の子に連れられていくと
トイレ付近の休憩スペースに赤司くんと………ガングロの人が…
あれ、私この人見たことあるかも…
ということは、
待って、
彼女は………
「いたいた、青峰くん……と赤司くん?!?!」
もしかして…彼女は………
「もしかして、桃井さつきさん?」
私が呼ぶと、さつきさんが驚いて私を見た。
「桃井、さつきさんですよね?」
「え?」
「私、睦月真珠です、中学以来ですね」
「真珠ちゃんっ!」
私だと気づいたさつきちゃんは
人前だというのに抱きついてきた。
あぁ、懐かしいなこの感じ。
中学……帝光中のとき以来だな……。