第5章 欲しい?
ーー
「おい、赤司じゃねぇか」
声に、真昼がピクリと反応した。
「お前は……
なんだ、大輝か…」
ガングロのこの男、真昼がビビるのも当たり前か。
大輝は、やはり僕の隣に座っている真昼を見て
「………おいおい、お前いつ子ができた」←
当たり前の反応をした、が
それが青峰大輝という人間にされるとむしょうにイラッとした←
「真昼が怖がるから帰れ」←
「へえー、お前の子は真昼っていうのか」
「理解していないやつは面倒だ、離れろ」←
「いーじゃねぇかよ、かわいいし」
そういって真昼のまえにしゃがみこみ、頭を撫で始めた。
最初は真昼もビクビクしていたが、馴れると
自分の頭を撫でる腕をペシペシと叩き始めた。
「それよりよ、さつき知らねぇか?」
さつき…………桃井か←
「知らない」
「はぁ…なんかいなくなっちまってよ」
いや、僕の目からすればお前がここに寄り道しているようにみえるが。
「あー、いたいた青峰くん!
………と赤司くん?!」
誰かが走ってきたかと思って目を向けると、予想通り桃井が
後ろに睦月を連れて走ってきていた。