第3章 行かないで
ーー
息絶えようが、生きててほしいからですよ
彼女は、他人で血の繋がりもないこの子を
愛おしそうに見ている。
不思議だ。
本当に不思議だ。
「それに、お母さんがいないとかわいそうですしね」
その言葉に、反応したように真昼が一瞬微睡みから目を覚ました
が、すぐこちらにこてん、と倒れて夢の中。
それを、気づけば真珠は隣で楽しそうにニコニコ見ていた。
「……なら、ここに住めばいい」
「………え、はい
はいっ?!?!?!?!?!」
僕の言葉に、引っくり返るくらいに驚いた真珠
そこまで驚くことでもないように思うが。