第6章 あつい
コトッ
「さっ、食べようか」
今は
「うん!」
この時間を忘れたくない
『いただきます』
もく··
(やっぱり天音のご飯は美味しい)
「フェージャのお父さんがこう言う出張の時はどうしてるの?」
「お父さんがいない時はお手伝いさんが色々してくれます。でも寝る時はひとりです」
「そうか。···もしまたフェージャが寂しい時とかお母さんに甘えたい時はまた泊まりにおいで」
「えっ··いいんですか?」
「いいよ。だけど他の人には内緒だからね」
フェージャはお母さんを知らない
知っていても
「う、うん。だけど··お父さんには言います」
「そうしようか」
甘えを知らないだろうな。