第6章 あつい
ーーーーー·····
···ぱちっ
「···あれ?」
夕飯食べて
一緒にお風呂入って···ない
ガチャ
「目が覚めたかな?」
「天音··?」
「フェージャくん、疲れが出たんだろうね。洗い物終わってお風呂行こうとしたら倒れちゃったから運んだよ、今はどう?」
「入ってない···入ってない!」
「フェージャくん?」
ぎゅう···
「父さんがいない今日だけ!今日だけ天音の隣にいたくて··朝からずっと体調悪かったけど··うわあぁ」
「·····(子供なりの考え)、そうかフェージャくん頑張ったね」
「だって··隣にいつも人がいるから··だから··ぐすっ」
「フェージャ、もう泣かないで」
「····今···ぐすっ···名前··」
「今日だけは"くん"は無しで呼ぼうか」
「ずっと···フェージャって··」
なでなで
「フェージャ」
「~~···天音··ぐすっ」
ぎゅううう···